多機能型通所支援事業所 なないろ

nanairo

支援内容

子どもの個々の発達に応じた個別療育を主として行い、家庭や学校・保育施設と連携しながら、認知・感覚・愛着・対人・日常動作・社会性の成長や発達を促すことで、日常生活そして学校や保育施設での集団活動へと繋げていきます。
個別療育の利点としては対人関係において最も重要かつ基本である1対1の関係を築くことに重点を置いている点です。特に親と子の愛着関係、他人(指導員)との信頼関係などニ項関係に重点を置き、そこからものや事を通しての三項関係に繋げる。発達で気になる子は特にそういう基礎的な部分をしっかり行わないといくら集団でケアしようとしても本人の愛着・対人関係の改善は難しいのが現状です。それどころかそこを蔑ろにして無理に社会性や社会のルールを押し付けることで自己肯定感や生きる意欲の低下、二次障害や行為障害へと発展してしまう恐れもあります。
当事業所の理念としましては社会性の前にその子らしく生きる事を最重要項目に据えていますので、その点で個別指導は支援の初期段階としては基本かつ最重要であり、そこを踏まえた上で小集団、集団へと対人関係の発展が望ましいと考えます。
また他にも集団療育で伸ばしにくい本人の特性の得意な部分や苦手な部分の集中的な支援の調節がしやすいのも個別療育の得意分野であるといえます。

コグトレ

発達障害など困っている子どもの特徴として、「認知機能の弱さ」「感情統制の弱さ」「融通の利かなさ」「不適切な自己評価」「対人スキルの乏しさ」「身体の不器用さ」などが挙げられます。 例えば感情のコントロールが苦手、集団行動ができない、先生や親の注意を聞けない、じっと座っていられないなどの症状として表に出てきます。(これらの特徴を複数抱えている子もいます) こうした困っている子どもの問題を解決するには、やみくもに支援を続けても、なかなか効果は上がりません。認知機能が弱いのか、対人スキルが乏しいのか、感覚的なものなのか、それぞれ に必要な支援は異なるからです。
コグトレではこれらの問題に対して、社会面を支援する「認知ソーシャルトレーニング」、学習面を支援する「認知機能強化トレーニング」、身体面を支援する「認知作業トレーニング」の3方向からアプローチを行い、お子様の苦手な部分を支援していきます。

感覚統合

私たちは日常的に様々な「感覚」を使って生活しています。
五感と言われる「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」に加えて、普段は自覚していない感覚で、身体のバランスを取る時に使う「平衡感覚」、身体の動きをコントロールする時に使う「固 有覚」などがあります。
発達障害など困っている子どもはこの感覚の部分に問題が起こり、姿勢が保てなくて怠けているように見られたり、落ち着きがなく他のお友達から迷惑がられたり、力の加減がわからずに乱暴 者に見られたり、味覚や触覚が敏感で食べ物の好き嫌いが多く食べられなかったりします。
感覚統合では主に平衡感覚、固有覚、触覚の3つの感覚をバランスよく使うことができるようにいろんな道具や訓練を通してお子様の発達をサポートしていきます。

愛着形成

発達障害など困っている子どもの中には、保護者との愛着や他人との信頼関係が適切に形成されづらい傾向にある場合があります。また保護者の方も障害の具合によっては子どもとの意思や感 情の疎通が図れず、子どもに愛着が持ちづらかったり、適切な子どもとの距離感に悩む保護者の方も多いのが現状です。
当事業所では公認心理師を配置し、子どもや保護者に愛着形成についての助言やアドバイスを行い、通常の支援においてもまずは子どもとの信頼関係の構築を最優先とし、指導員が保護者と子 どもとの間に立って臨時の安全基地として親子の愛着形成の手助け、適切な自立に向けて援助する役割を担っていきます。

専門員による機能訓練

当事業所では公認心理師、言語聴覚士、作業療法士を配置して、それぞれの観点から子どもの発 達の支援を行なっています。
・公認心理師は子どもの心理的ケアやSST、ペアレントトレーニングなどを行い、保護者へのカウンセリング、相談、アドバイス等も行います。また当事業所では心理師によるWPPSI-Ⅲやk式発 達検査等の発達検査をはじめ、ADHDやASD、LDや感覚に関しての簡易検査を行い、より詳細に子どもの発達上の得意と苦手な部分を明確にし、支援に繋げています。
・言語聴覚士は発達障害などが原因で、ことばの発達の遅れや対人関係が困難な子どもに対して、ことばやコミュニケーションの力を育てるための訓練や保護者への助言を行います。ことばの 遅れやコミュニケーションの特徴などについて評価し、玩具や絵本など子どもが興味・関心を持つものを活用してことばの育ちを促します。また、読み書きが難しい子どもには、基礎となる語 い力や形を認識する力などを伸ばしながら、その子に合った方法で文字の習得ができるよう訓練、指導を行います。また家族や教育機関と連携し、子どもの周辺環境を整える役割も担ってい ます。
・作業療法士が行う発達障害の子どもに対するサポートとしては、日常生活動作、遊び、運動、学習、社会生活技能などの発達を促します。
乳児期であればハイハイ、歩行、物をつかむなどの運動、幼児期であれば食事や着替えなど、身の回りの動作の練習などを行います。
子どもが楽しく取り組めるように遊びを用い、ボール、積み木、ままごとなど、子どもの興味を引く様々な遊びの中で、自身の身体や道具の使い方などを学びます。

多機能型通所支援事業所 なないろ

所在地〒899-4325
鹿児島県国分松木町19-23-7
TEL0995-48-7005
FAX0995-48-7006
関連施設なないろこども園
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